裏秘密主義

2002年8月4日
何処にでもある

とある家族のお話。

そう、何処にでもある・・・。

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ジョン「父さん。実は紹介したいヒトがいるんだ。今その人と結婚も考えているんだ。一度逢って貰えないかな?」


父「そうか。ジョンもそういう歳になったか。いいだろう。連れて来なさい。で、その彼女の名前は何ていうんだ?」

ジョン「ナンシーだよ。でも彼女にはお父さんがいないんだ・・・」

父「ナンシー・・・お父さんがいない・・・。彼女のお母さんの名前は?」

ジョン「彼女のお母さんの名前?たしか・・・ジェニファーだよ。それがどうかしたの?」

父「・・・・」

ジョン「どうしたの父さん?急に黙り込んで」

父「・・・ジョン。結婚はあきらめなさい」

ジョン「何だよ急に!どうしたんだよ?」

父「話さなければいけないな・・・あの事を」

ジョン「あの事?」

父「お前が生まれる少し前のことだ。そのころは父さんも若かった。
若さに任せて母さん以外の女とも寝たもんだよ。
その女達の一人にジェニファーという女がいた・・・」

ジョン「まさか」

父「そう。そのまさかだ。
ナンシーは腹違いのお前の妹になるんだよ」

ジョン「そんな・・・そんなバカな!」

父「今まで黙ってて悪かった。まさかこんな形でお前に話すことになるとは・・・。
こんな父さんを許してくれ」

ジョン「父さんのバカヤロー!」


 
 
そう言ってジョンは部屋を飛び出した。
そしてジョンは母親に今聞いたことを伝えよう、いや伝えなければならないと思った。

 

 
ジョン「この話を聞いたら母さんは何て言うだろう?ショックで立ち直れないかもしれないな。
でも話さなければならないことだ」


 
そう言いつつジョンは母親のところに向かった。
 


 
 
ジョン「母さん」
 
母「あらジョン。どうしたの?そんなに暗い顔をして」

ジョン「実は・・・」


 
 
 
 
ジョンは先程の出来事を母に話した。
ナンシーのこと、結婚のこと、そして父のことも・・・。


 


ジョン「というわけだよ。母さんもショックだろう。
僕はいったいこれからどうしたらいいんだ?
もう父さんは信じられないよ」


母「そうね。確かにショックだったわ」

ジョン「僕も未だに信じられないよ」

母「でもね、大丈夫よ。悪い話ではあったけど一つだけイイ話があるわ」

ジョン「イイ話?」

母「そう。結婚はできるわ」

ジョン「え?母さん、一体どういう事だよ?」
 
 
母「実は母さんも黙っていたことがあってね、あなたもお父さんとの間に生まれた子じゃないんだもん。
だから結婚は大丈夫」

 
 

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